炭素耕作による炭素循環のためには農林業によるCO₂固定量を増加することが必要である。しかし、従来の次世代バイオマス生産技術は、農林業従事者に新たな負荷を強いるものが多く、これを軽減しつつ大量生産を可能とする技術を開発する必要がある。このため食料や木材の生産という本来の農林業の延長線上に、生産者目線での新たな炭素耕作のための生物的生産性向上技術を確立(SDGs 2.4)することが必要である。
日本をはじめ東アジア、東南アジアで栽培面積の最も多い稲を対象に、炭素耕作に適したCO₂固定量の多い品種を創出する。また、森林は極めて大きく安定なCO₂貯留能力を持っている(SDGs 15)。早生でバイオマス生産量が多く、リグニン改変による変換効率の高い樹木品種を開発する。微細藻類は、陸生多細胞生物と比較して高いバイオマス生産性を示す。油や医薬品などの有効成分を産生する微細藻類を開発する(SDGs 14)。生産現場への配慮として、従来の生産技術や機器が活用できることに配慮し、新たな水管理システム、自動作業ロボットなどDXによるスマート農林業を取り入れた持続的な炭素耕作技術の開発を推進(SDGs 2.3、8.3、8.9)し、現地実証による社会実装を目標とする。
大川 泰一郎
東京農工大学大学院農学研究院 教授
陸上草本系グリーンカーボン
大川 泰一郎
東京農工大学 教授
大津 直子
東京農工大学 教授
杉原 創
東京農工大学 准教授
岡崎 伸
東京農工大学 教授
有機米デザイン
草野産業
スマートアグリ・リレーションズ
陸上木質系グリーンカーボン
梶田 真也
東京農工大学 教授
髙田 昌嗣
東京農工大学 助教
戸田 浩人
東京農工大学 教授
半 智史
東京農工大学 准教授
ブルーカーボン
田中 剛
東京農工大学 卓越教授
新垣 篤史
東京農工大学 教授
梅澤 有
東京農工大学 准教授
笠原 博幸
東京農工大学 教授
吉野 知子
東京農工大学 教授
豊福 高志
海洋研究開発機構 主任研究員
阿久津 雅裕
海洋研究開発機構 課長
太平洋セメント