廃棄物中の窒素源の有効利用を目的に、高濃度にタンパク質を蓄積可能な微生物群の集積技術を基盤とする、微生物タンパク質(Single cell protein; SCP)産生プロセスの確立を目指します。 SCP産生が可能な微生物群の集積化技術を開発し、高効率なSCP産生能力を持つバイオマスの獲得を行います。さらに、有用な微生物群の同定・分離培養に挑戦します。これらの基礎研究を積み上げ、廃棄物やメタンガスを用いたタンパク質産生技術の開発を目指します。さらに炭素・窒素をベースとしたLCA(ライフサイクルアセスメント)や環境リスク評価も含めた包括的な持続可能性評価を併せて実施していきます。
匂坂 正幸
産業技術総合研究所 安全科学研究部門 国連工業開発機関