バイオマスの資源循環においてはそのベースとなる「地域」のフレームが不明瞭であり、しばしば社会実装のマネジメントを困難にしている。以下の要素の分析により、地域循環圏のフレーム(プロジェクト規模)を明確にする。特に育成期間においては、対象となる循環資源の循環スキームの明確化と循環規模を想定する。併せて、生産資源の基礎的データの集約に取り組む。ただし、育成型期間においては、対象資源の特定が難しい可能性があるため食料・資源・燃料・廃棄による物理的制約の要素を明確にし、価値創出シナリオにつなげる。
・「地域」のサイズを特定する要素(資源集約規模、流通輸送コスト、社会的枠組み)
・食料・資源・燃料・廃棄による特性(炭素循環規模をシミュレーション)
永井 祐二
早稲田大学環境総合研究センター研究院 教授