令和7年2月26日(水)から28日(金)にかけて、東京農工大学・琉球大学COI-NEXT連携強化支援プロジェクト 西表シンポジウムを行いました。
 26日の情報交換会を皮切りに、27日に沖縄県八重山郡竹富町 中野わいわいホールにて、COI-NEXT連携強化支援プロジェクトシンポジウム、そして、28日にはシンポジウムのテーマを踏まえた現地視察を行いました。27日のシンポジウムには、大学等研究機関だけでなく、企業、自治体、地元の方々からご参加をいただき、現地の課題を意識した社会実装連携について議論しました。
 シンポジウムでは、まず、ご来賓挨拶、本拠点養王田プロジェクトリーダーによる趣旨説明に続き、本学と琉球大学による連携プロジェクトの紹介を行いました。また、お昼休憩中には、多くのゴミが漂着する中野ビーチに足をお運びいただき、現地開催ならではの「西表が抱える課題」の一つを実際に見ていただきました。

               (中野ビーチのゴミ漂着の様子)













 続いて、午後からは「西表の一次産業、流通の課題」「資源循環の課題」「ネイチャーポジティブの課題」「地域での研究展開と大学の役割」という4つのテーマで、他拠点との連携によるパネルディスカッションを行いました。パネルディスカッションでは、西表島だけでなく島嶼地域が抱える共通の課題や、地域の特性に基づく諸課題について議論が展開され、炭素耕作社会の実現を目指す取組が、地域との共創の場として効果的に形成され始めていること、現場の抱える課題を解決するために有効であること等を確認しました。シンポジウムでは多くの質問も寄せられ、シンポジウム後に開催された交流会では、地元の方や拠点関係者が、積極的に交流を深めることもでき、大変有意義な1日となりました。

               (参加メンバーの集合写真)













 最終日となる28日は、午前中に西表でしかの堆肥事業および経産牛の取組を、午後にはマングローブ林の視察を行い、西表の現在地を体感できる貴重な機会を得ました。

                  (アイガモ実証実験視察の様子)
    (堆肥事業視察の様子)


            (マングローブ林)
         (マングローブ林視察の様子)

 
 ご参加いただいた皆様、現地視察の場をご提供いただいた西表の皆様には、この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。

今回のシンポジウムは、炭素耕作社会実現のための取組が、地域の課題解決につながる可能性が高いことを、大きな期待とともに感じられる機会となりました。今後も、他拠点連携及び地域連携を深めていき、COI-NEXTの活動をより効果的に推進してまいります。

                                                東京農工大学COI-NEXT事務局