昨年の弘前大学での開催に続き、本年は「栃木JIMINIE俱楽部 自然の家みかも」にて12月8日(日) ~ 12月10日(火)の3日間、約120名の拠点メンバーが一堂に会する拠点会議を開催しました。全体ミッションを「ビジョン実現のための課題の認識と共有」と位置付けています。
 初日は、グリーンエルム株式会社 代表取締役社長 西野文貴氏による「原点回帰の森づくり~NPの実現に向けて~」と題した講演をいただき、苗木の出荷事業のご紹介以外にも、森の防潮堤、鎮守の森プロジェクト、など生態、景観、防災に関わる樹木、森の重要性について学びました。
 続いて、本拠点の活動報告として、養王田プロジェクトリーダーより拠点全体の報告、および各課題リーダーによる研究紹介、進捗状況が紹介され、各課題研究の内容と進捗を共有しました。
 2日目は、拠点活動に参加している学生、企業メンバー等によるポスターセッションを行い、40件を超えるテーマについて発表されました。各自、内容を分かりやすく工夫して説明し、全てのポスターの前で熱のこもったディスカッションが行われました。
 午後は、課題横断型テーマという設定で、課題を跨って議論に参加できる形式でディスカッションを行いました。
 3日目にはその内容を踏まえ、来年度以降に向けた取り組みについてリーダーから報告しました。
 
 今回は、事前に学生参加者を対象に、現在の研究に関する、あるいは将来に向けた考えや質問などのアンケートを実施し、それに対する教員、社会人からのアドバイスを募るというイベントを行い、内容は情報交換会の中で紹介されました。内容も充実し、有意義なものになりました。
 本イベントを通じ、拠点で進めている各課題について、具体的な項目について担当者からの説明および横断的なディスカッションも行われ、学生を含む拠点メンバーによる研究の現在地が共有されて、炭素耕作につながる成果に向けた進展と今後の活動の方向性を確認することが出来たと感じられました。
 今後も、拠点の更なる発展、研究活動、社会実装に向けた活動の加速のため、このようなイベントを継続的に行って参ります。

                                            東京農工大学COI-NEXT事務局