本拠点では、令和6年度より、COI-NEXT連携強化支援において、世界自然遺産である西表島が抱える様々な課題を、本拠点の技術を用いて解決するための取組を実施しています。
ご講演いただいた大浜農園の大浜一将氏は、西表島の大自然と多様ないきもの、そして人々の営みがいつまでも豊かであり続けられるように、農薬に頼らない栽培方法で、自然にも、人にも優しいお米づくりを続けておられます。
本イベントには、教員、企業関係者、学生、大学職員等約50名が参加し、大浜様のご講演「~平均時給10円の稲作農家が、世界自然遺産の離島で行う自然と共存する仕組み作り~」のお話を熱心に聴講しました。
ご講演では、西表島の豊かな自然環境を維持しつつ、そこで暮らす人々の災害等の備えにもなり、各産業の振興につながる仕組みとして必要な「地産地消」、「資源循環」、「有機農業」の現状と課題、この解決を目指す取組が紹介されました。講演後は活発な質疑応答がなされ、離島における資源循環の在り方や、米作りに携わる方々を取り巻く現状について意見が交わされ、大変有意義な時間となりました。
今後も、本拠点では、その地域で暮らす人々や生産者と一体的に連携し、炭素耕作技術推進とそれを受容する社会の実現を目指していきます。