イベントにはCOI-NEXTメンバー35名が参加し、富岡町・山本育男町長にもご参加いただきました。

 イベント会場となった協力農家・渡辺 伸氏の圃場では、稲の栽培に参画機関である㈱NEWGREENが提供する「アイガモロボ」が導入されており、今年も高い収量を得ました。

 また、稲刈りの後は、高温耐性の高い稲品種の栽培やソーラーシェアリングによる米の収量確保の可能性についての講演会も開かれ、近年の高温障害による米の不作や、福島での営農持続性といった課題に対して、今後の検討がなされました。

 その他、東京電力福島第一原子力発電所の構内の視察や、東京電力廃炉資料館、大規模太陽光発電の現地、震災遺構の浪江町立請戸小学校等も見学しました。

 今回は稲刈りの体験に併せて、福島復興の現状や事故処理の進捗を自分の目で確かめるという目的がありました。さまざまな課題を抱えるこの地域で、復興と共に行われる稲作は、まさに炭素耕作社会のモデルになるべきであると再認識しました。

 ソーラーパネルで収益を上げながら営農を持続可能なものにしようという取り組みは、まだまだ下で育つ作物には課題があるようですが、本プロジェクトの新しいテーマとしての可能性も確認できました。

 本プロジェクトは、今後も実社会の抱える課題解決に貢献すべく、研究活動に取り組んでまいります。

(稲刈りの様子)

(講演会の様子)

(棚塩産業団地 福島水素エネルギー研究フィールドの太陽光パネル 視察)