6月2日(金)に府中本町の農工大附属FSセンターの水田農場にて、
COI-NEXTメンバー24名による第2回田植えイベントが行われました。

当日は台風の影響もあり、天候はあいにくの大雨となりましたが、
多くの参画メンバーにより、農工大育成品種「モンスター農工大1号」、
「さくら福姫」、育成中の高バイオマス新系統が手植えにて移植されました。
田植え体験のほか、本イベントでは、研究棟2階の地域連携室において、
参加者の各研究・事業等の紹介や意見交換(セミナー)が行われました。
セミナーでは、研究開発課題1の研究代表者である大川泰一郎教授により、
農工大の水田農場での新品種開発等、水稲関連の研究紹介が行われたました。
また、本学と2022年に基本協定を締結した野口酒造様からは、
野口代表より、本学が開発した新酒米品種を利用した
「武蔵日本酒テロワールプロジェクト」をご紹介いただいたほか、
日本酒作りに重要な麹菌の役割や「磨き」等についてもご紹介いただきました。
さらに、井関農機株式会社の三輪田様からは除草剤を使わずに雑草の成長を抑制し、
有機栽培を支援するアイガモロボについてご紹介いただきました。
セミナーでは各々の製品や技術について、活発な質疑応答や意見交換が行われ、
水稲耕作に係る現在の課題や今後の展望について理解を深める機会となりました。

セミナー後は、早苗饗(※)を行い、今年度の研究成果の豊作を祈り、懇親を深めました。

ご参加の皆様におかれましては、足元の悪い中、本イベントへご参加いただき、
誠にありがとうございました。植えていただいた稲が成長し、収穫の時期となりましたら、
ぜひ稲刈りにもご参加いただければと思います。

※ 早苗饗:田植え始めに神を迎える行事「さおり」に対し、田の神を送る行事のこと。